Pre Miniature Motors

ミニカー、F1の話題

アイルトン・セナ最期のマシン ウィリアムズFW16(フジミ)プラモデル

衝撃的な事故からもうすぐ30年が経とうとしています。今もなお伝説のF1ドライバーとして愛されるブラジルの英雄、アイルトン・セナ

 1994年5月1日、F1第3戦サンマリノGP決勝7周目、高速コーナー「タンブレロ」でセナのマシンは突如コントロールを失い、コンクリートウォールに激突し、そのまま帰らぬ人となりました。

 その週末は前日の予選ではローランド・ラッツェンバーガービルヌーブコーナーでクラッシュし死亡する事故もあり、他にもバリチェロのクラッシュやピットでの事故など「呪われた週末」となってしまいました。

 当時大学生で、F1好き仲間数人と中継を観ていて皆一様に衝撃を受けたのを覚えています。

 今年はあれから30年、節目の年にセナ最期のマシン、ウィリアムズFW16を製作しようと1月から少しずつ作り始め、ようやく完成しました。

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1994年からロスマンズカラーになったウィリアムズのマシン。美しくもありますが事故の哀しさもあり、コレクションにはありませんでした。

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このフジミのキットは2010年頃に発売され、何度か再生産しております。今回はサンマリノGP仕様を組み立ててみました。

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ロスマンズブルーはフィニッシャーズのブライトブルーを使用しました。FW16実車で色合わせをしたそうです。本来エアブラシ用なのですがエアブラシ所有していないのでラッカーシンナーで割って筆塗りしました〜。

ロスマンズのデカールはキットにはありませんので調達し、今回はクリアコートもかけました。

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今回調達したロスマンズのデカールは実物より少しサイズが大きなものでした。

インダクションポット後方のロスマンズマークに「E」マークをつけてしまいましたが、これはブラジルGPの写真を参考に見てしまい、サンマリノではインダクションポット側に貼られていまして間違えてしまいました。

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この年からレース中のガソリン給油が義務づけられましたね。サンマリノでは右側からの給油でした。

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O.Zレーシング製のホイールの黄色がまた良いアクセントになっています。

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カウルオープン。ルノーRS6・V10エンジン。

前年までの最大の武器、アクティブサスペンションが禁止となり、クルマの挙動がナーバスになりセナもかなりコントロールに苦戦していました。

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ドライブシャフトをウイング状のアッパーアームに通す奇抜なアイデア。またリアロアウイングをへの字型にしたのも新しい試みでした。

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今回は製作しながらセナの動画を観たり色々と思い出しながら作りました。

30年以上F1は観ていますが単純比較は出来ないものの、自分の中ではセナが一番のドライバーだと思います。

今のF1では出来るだけスムーズに無駄の無い走りが求められますが、セナの時代はターボ全盛期に暴れるマシンをねじ伏せたり、マニュアルシフトを操作しながらモナコを走ったりとテクニックは今以上に求められていたと感じます。

セナの3回のワールドチャンピオンはマクラーレンホンダ時代でしかも3回とも日本の鈴鹿でチャンピオン決定とホンダのエースドライバーとして日本でも人気でした。

今も記憶に鮮明に残るセナ。

そんなセナを偲び作ったFW16でした。